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アテナの物語


クリムト『パラス・アテナ』

 ある日、ゼウスと知恵の女神メティスは恋をした。
 メティスはすぐに妊娠した。
 実はメティスの産む男の子は、いつか父を超えて
全能神の地位につくという予言がなされていた。
 ゼウスは妊娠したメティスを頭から飲み込んでしまった。
こんな状態でも、神の胎児は育つ。
 あるひ、ゼウスは激しい頭痛に侵され、息子のヘパイストスに斧でもって
頭を割ってもらう。
 するとゼウスの頭から灰色の瞳の、完全武装の既に成人した乙女が誕生した。
   母同様、アテナは知性の女神であるが、飲み込まれても黙っている母ほど  温厚ではなかった。
   知恵と戦争、工芸を司る女神である。ちなみに処女神。  アテナを怒らせた女性の絵画があるので、紹介します。
 
カラバッショ『メデューサ』    

 髪の毛の一本一本が蛇と言う女性の怪物ですが、生まれたときから
こんな姿だった訳ではありません。
 ゴルゴン三姉妹の末っ子として生まれましたが、彼女だけは流れるような金髪の美少女 だった。
しかし不死ではなかった。
 ゴルゴンとは本来世界の西の果てで大人しく暮らしているらしいのですが、 メデューサは限りある人生をおもしろおかしく暮らそうと思ったのか、大都会アテナイに いた。
 メデューサがアテナを怒らせたのは、自分の美貌と髪の美しさを自慢したため、だとか アテネの神殿で海神ポセイドンと愛し合ったとか、もしくは陵辱されたとか(この差は大きいんでないかい?)、いろいろ言われています。  いきさつはどうあれ、アテナを怒らせたメデューサは美しかった金髪を蛇に変えられて、顔まで醜くなりました。 彼女を見た者は、恐怖のあまり石になると言われています。

続く   




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