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ポセイドンはクロノスとレアの子。
ゼウスの兄に当たる。
ゼウスが父クロノスから政権を奪ったとき、別の兄ハデスとともに世界を三等分し、海の領域を治める事になった。
別名、「海のゼウス」。
そういうだけ、彼は情事の数も豊富だ。
ポセイドンはデメテル女神に思いを寄せていた。
デメテルはポセイドンにとって姉にあたる。
とは言え、デメテルはこの弟が苦手だったそうだ。
強引でしつこい求愛に、デメテルは困惑した。
「贈り物を下さい。陸の生物を作ってください。美しいものじゃないと嫌ですよ」
デメテルは遠まわしに、ポセイドンを遠ざけようとする。
ポセイドンがこれまでに作ったものは、海のニンフを驚かせるための、いそぎんちゃくや イカやタコ。
変なものばかりだ。
あまりセンスが良いとは言えないポセイドンにこの言葉はきつかったと思う。
ポセイドンはデメテルに馬を作った。
見事に美しい馬を贈られて、デメテルはかえって嬉しかった。
この後、二人の間に名馬アリオンとニンフのレスポイナが生まれた。
ポセイドンは馬を作るにあたって1週間以上も試行錯誤した。
馬が出来るまで、ロバやキリン、かばなどの失敗作が世に出る事になった。
もう一つ、デメテル絡みで全く違う物語。
デメテルにはゼウスとの間にペルセポネと言う可愛い娘がいた。
この娘が、行方不明になったので探し回っていた。
実はハデスに攫われていたのは、前述のとおり。
ポセイドンはある日、娘を探して彷徨うデメテルを見つけた。
その弱々しい姿に思わずよろめいた。
デメテルは追いかけてくるポセイドンに気付いて、馬に変身し、付近に放牧されている群れに交じった。
ポセイドンはあっというまにデメテルの変身を見抜き、自分も馬に変身し、後ろから襲い掛かった。
こうして産まれたのが、 名馬アリオンとニンフのレスポイナだという説。
クレイン『ネプチューンの馬』
 
続く
   
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