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猫目石レポート



2002年のレポートはここ

「コーポレートアート展」(渋谷bunkamura)行ってきました。(2001/11/18)

 先ず最初に客の入りを言うと、午前中だった成果比較的空いていた。2週間ぶりの美術館なので、私も嬉しくて喉がゴロゴロ言っている(ウソ、猫じゃあるまいし)。
 来ていたのは、ルノアール、モネ、シスレー、シャガール、ローランサン、等々。
 印象派絵画はどれも色調が柔らか。
 今回、特にそれが顕著だったのはルノアールの「桃」。
 他にもルノアールらしい女性や子供を描いた作品があったのだが、とにかく「桃」。
 雪舟のエピソードに涙で描いた鼠を本物と間違えて猫が飛びついた、というものがあったと思うが、この「桃」も思わず触ってみたくなる柔らかさが、凄くよく描かれている(私は触りませんでしたよ、一応思慮も分別もある大人の女なので)。
 印象派を通り過ぎると、ちょっと私の趣味には合わないキュビズムやフォービズムがある。適当に済ませようと思いながらも「ルソー」の絵の前で思わず立ち止まってしまう。
 これは一見の価値あり。
 よく見るルソーの絵の賑やかさや猥雑さはない。
 今回の目玉は、ルノアールも、モネもローランさんももちろん良かったのだが、最後に見たシャガールの絵(というより、リトグラフ)。
「ダフニスとクロエー」のシリーズ。
 元々、挿絵として描かれた(というか刷られた)もので、絵の横に短い文章で「ダフニスとクロエー」の粗筋が掲げられて、分かりやすい。空いている展覧会だったけど、ここだけは混んでいた。
 bunkamuraはこういう演出が見られるので面白い。



「アールヌーボーガラス名品展」(大丸ミュージアム・東京)行ってきました2001/09/01

 最近知った事がある。
 自分がアールヌーボーが好きだ、という事。
 今回は軽井沢の北澤美術館所蔵のエミール・ガレとドーム兄弟の展覧会。
 アールヌーボーがどういうものだか、よくは分からないけどあの独特の曲線と色合い、花や虫の絵が好きだ。
 猫目石は田舎者なので、自分の家の周りにも花が咲いているし虫もいる。
 ついでに不快害虫もいるけど。
 今回の展示品もランプとか食器とか花瓶とか壷とか。
 絵画は飾るしか能が無いが(大好きだけどな)、ガレもドームも実用品として美しい(贅沢品だけど)。
 大丸デパートなので同じビルの売り場にはガレのランプも売っている。
 言っちゃナンダガ、何百万もする。
 予想通りだと言えばそれまで。
 以前にジノリの展覧会に行った時、「3美神の花器」にも感動して、その値段にギャフンとしたけど、今回のガレの値段はそれ以上。
 感動と言うのはお高いものである。
 一生懸命働けば、いつかは買えるというものでもない。
 しかし、いつかは「双魚型花器」に花を生けて(カサブランカとかカラーとかが似合うかな?)、ガレのティーカップに紅茶を煎れて、蜻蛉文皿になにやら見栄えの良いケーキを盛ってみたいものだ。(猫目石はデコレーションしたものより、チーズケーキみたいに焼いただけのシンプルな焼き菓子が好きだ!)。
 一生叶わない夢の物語だな、こりゃ。
 今回の展示品、濃いのだがデパート系の展覧会だけあって、作品の数は少ないし、会場も狭い。大して人が入っていないのに混んでいる。
 北澤美術館の方に行けばゆったり見られるのかも知れない。

 


「マネ展」行ってきました(府中市美術館)2001/08/04

 印象派ファンとしては物凄く期待していた展覧会だった。
 府中市美術館も、2度目だが前回、クリムトが見られただけあって好きな美術館のはずだった。
 あえて感想を先に述べるとしたら、
「こんなモノかい?>マネ」
 ってなモンである。
 出品が少ない。
 その中でもメインの油はまた少ない。
「草上の昼食」が来ていた。
 でも有名なオルセー美術館のものじゃない。
 なんだか女の人の顔がぼやけている。
「笛を吹く少年」が来ていた。
 ものすごい大きな絵である。
 少年なんて可愛らしいもんじゃない。威圧的だ。
 その中でも良かった絵は「牡蠣とシャンパン」。
 美味しそう。
 牡蠣なんて見た目に美しくない物が良かった。
 しかし、>マネ
 マネの絵はこんなものじゃないはずだった。
 


「ジノリ展」行ってきました。(東京都庭園美術館)2001/07/28

 このコーナー、一ヶ月ぶりの更新である。
 別に美術館に行っていなかったわけではない。
 むしろ毎週のように行っていた。

 感想を書かなかっただけである。
 結構素晴らしい展覧会も行ってきたし、そうでもないものもあった。
 で、今回は「ジノリ」。
 地鶏じゃない、ジノリ。

 陶器である。
 デパートにも売っているので、知っている人はよく知っているだろう。

 オークションでチケットが安く手に入ったので行ってみた。
 元々、陶器にはそんなに興味がないのだが、一度庭園美術館に行ってみたかったので、この機会に行った。
 素晴らしかった。
 コレクションより、建物と庭園が。
 日本にもこんな芸術的な建物があったのか、て感じである。
 住むならこんな家に住みたい(注:庭園美術館は元某皇族の家らしい)。
 んで、ジノリの食器にはあまり興味がどうしても抱けなかったのだが、一つだけ特筆に価する作品があった。

 いや、他にもあるのだがどうしても私が好きだったのは「三美神の花器」。
 真っ白な花器なのだが女性3人が手をつないでいる。
 この白の色合いといい(生クリームのような、牛乳のような、温かいような)女性の柔和な細身のスタイルといい、これを見るだけでもいい。
 この白い陶器は三美神以外にも、「木の幹から出る裸婦像の壷」とか「4人の女性像の壷」とか「女性胸像の壁飾り」とか「孔雀の壷」とか沢山ある。
 どれも美しいのだが、私が好きなのは「三美神の花器」。
 これはミュージアムショップにも売っていた。
 70万円なり。
 値段は美しくない。
 ジノリなんかダイクマにも売っているのに。
 しょうがないので、絵葉書を買って我慢する。
 ジノリ展はここ


「ルドン展」行ってきました。(小田急美術館)2001/05/19

 2年ぶりくらいの小田急美術館である。
 今回のレポートはルドン。
 うどんでも天どんでもない(こんな事書いてて、厭きられないだろうか?)。
 この展覧会、評価としては中の上か、中の中くらい。
 あくまでも私の好みとして。
 同時代の印象派の方が好きだし。
 象徴派の画家としては、クリムトやモローに比べて華やかさに欠けるような気がする。
 しかし、しかし、しかしだな。
 ルドンの絵というのは、好き嫌いはともかくとして、見る者を不思議 な気持ちにさせるものがある。
 象徴派というのは、目に見えないものを書くらしい(あくまでも私の解釈)。
 だから、ルドンの絵はキリストや神、ペガサスなどが多く登場する。
 だからと言って、何かを布教しようと言う気なないのか、絵を見て何を言いたいのかいまいちはっきりしない。
 それを知りたくて、大して好きでもないのに、図録を買った。
 2000円だった。
 展覧会の図録としては高いほうではない、と思う。
 でも、悩んだ。
 結局、買った。
 よく,見ないで買った。
 あとで見てびっくりした。
 絵の解説文が殆ど無い。
 がちょ〜ん、と思う(年齢がバレルなぁ)。
 もう、うどんなんかどうでもいい(ルドンだ!)。
 知っている方に問いたい。
 このHPは「ギリシャ神話」のHPでもあるので、ちょっとそれに関する質問(答えてくれる方は、メールでもアートサロンでもいいからね)。
 今回、「杯の上のメルクリウス」という絵があった。
 足つきの食器の上にヘルメスの頭が乗っている。
 これが何を意味するのか?
 空を飛ぶキリストの首は何を意味するのか(あー、キリスト教関連だ〜)。
 これを書いていて、改めて気がついた。
 ルドン、て空を飛ぶのが好きみたいだ。
 ペガサスの絵と、ファエトンの墜落(飛んでいるか?)は3枚くらいずつ展示されている。
 首も目玉も空を飛んでいる。
 画家の写真も展示されていたけど、ルドンって意外と整った顔立ちなんである。
 顔の半分以上の面積を占めているアゴヒゲが無ければ、イイ男かもしれないと思う。
 でも、本人は何を考えているのか分からないのである。
 あくまでも私の解釈。
 おいどんのFANの方、ごめん(ルドンだ!)


ルドン展はここ
 

 

 



 

[「黄金期フランドル絵画の巨匠たち展」行って来ました。(伊勢丹美術館)2001/04/21

 寝坊した。
 今回は寝坊した。
 そして電車に乗ったはいいが、座れなかった。
 海老名から新宿まで1時間以上かかるというのに。
 ちょっと不機嫌。
 今回の展覧会は、「西洋絵画のりてらりそーす」の管理人「べるさん(のご主人)」からチケットを戴いた。
 あまり興味のある時代ではないけど、有難く頂戴した。
 行って見て、驚いた。
 素晴らしい所蔵作品なのだ。
 ブリューゲルなんて今まであまり知らなかった。
 なんだろ、この温かみのある色使い。
 生き生きとした表情のモデルたち。
 コミカルですらある。>ネーデルラントの諺
 面白い。
 面白い。
 マンガみたい。
 今のは、チラシにもある大型作品。
 ブリューゲル一族以外にも、ルーベンスやヨルダーンスのバロックの巨匠もいる。
 やっぱりキリスト教絵画が多い。
 好きじゃないけど、聖母と幼いキリストのツーショットはやはり心温まる。
 ダニエル・セーへルスの「花輪の中の聖母子」は絶品。聖母子より、周囲の花輪がいい。
 凄く生き生きとした、色使いの花なのだ。
 これはナマで見ないといけないような気がする。
 アブラハム・ホーヴァールツの「エウロペの略奪」も良い作品の一つ。
 自然の中で白い牛と遊ぶ少女たち。
 綺麗の一言。
 何故かエウロペの胸がはだけてる。
 神話画にしては珍しく、着衣なのだが、中途半端な着衣。
 何もよりによって、胸をはだけない方がよいだろうと思う。
 
 今回の展覧会、大変親しみのある物だったと思うので、新宿によったときは暇つぶしにでも入ってみて下さい。
 絵に興味のない御仁にも楽しめると思う。

 
 

 

 

 

「イタリアルネッサンス展」行ってきました。(国立西洋美術館)2001/03/31

 またしても、早起きだ。しかも雪だ雨だ。
 美術館は空いているだろう、と思いながら2時間以上かけて上野の国立西洋美術館に行って来た!
 予想、大外れ。

 無茶苦茶混んでいる。
 普段、趣味の合う友人っていないけど(いないよね〜、西洋絵画フェチの友人なんてそんなに)、美術館に行くたび、何時も思う。
この人たち、普段はどこに隠れているんだろう。私の身の回りには絵が好きな人は少ないのに……、と思う。
 今回は「イタリアルネッサンス展」。
 ルネッサンスと言うと、無茶苦茶古い時代だと思う。15世紀頃。
 この頃の時代の事は分からない。
 でも今のスタイルの絵画はまず皆無だ。ラファエロとかが出る最盛期なら油絵があるけど。
 絵の具はテンペラ、キャンバスは板みたいなもん。
 激しく破損している絵もある。

 キリスト教絵画が多い。
 あまり好きじゃない。
 なんか教訓くさくて。
 混んでいるので、それも不愉快。
 とっとと出てミュージアムショップへ行く。
 今年は日本におけるイタリア年だとかで、ミュージアムショップが充実している。
 ミュージアムショップ好きの私ははまった。
 スカーフ(ボッテッチェリの受胎告知の柄)買い。
 油取り紙買い(フローラとベールの女柄)。サロンに時々カキコしてくれるあっきーからよーじやの油取り紙を貰ったのに、買ってしまった私は無駄遣いが激しいかも。
 絵葉書、私のお気に入りの絵が無かったので買わなかった。
 クッキー、箱が可愛いので買った。今、食べながらこれを作成している。ココアのクッキーなのでコーヒーとよく会う。
 今、箱が可愛いと書いたが、ボッテチェリの受胎告知と、ラファエロの「ベールの女」ここまでは良い。もう一つの絵、ティエポロの「フローラ」。
 フローラはローマ神話の花の女神。
 でも、この絵のフローラは水商売女らしい(フローラは当時多く使われた源氏名)。
 マリアがキリストを身篭った事をはじめて知る場面の横に、娼婦のフローラ。
 何か意味があるんだろうか? 皮肉が効いている。それとも全く何も考えていないのだろうか。

 そうそう、国立西洋美術館に行ったら、常設展も行くのが良いです。
 かなり質が高いです。しかも空いています。
 今回は今まで工事中で倉庫に眠っていた素描も出展。
 モローの「聖なる象」を見て、あまりの美しさに感無量。イタリアルネッサンス展に行ってモローを見て感動する私って一体……?
 ブーシェの「ヘベ」も可愛らしかった。
 ヘベは神話ではゼウスヘラの娘で「青春の女神」。英雄ヘラクレスの妻となる女神。       神話では全く主役になる事はない。絵画にも殆ど姿を見せない。

 そのヘベが可愛らしい姿を見せているのが良かった。

 ハッキリ言って、常設展の方が良かったです、今回。
 

  

 

 

「ウィーン生活と美術」展行ってきました(府中市美術館)。2001/03/10

 土曜日だと言うのに、朝の7:00に起きた。
 理由は一つ、朝の空いている時間に美術館に行くためだ。
 たいていの社会人はそうだと思うが、土日にしか休めない。
 この日に美術館に行こうとすると、むちゃくちゃに混んでいる。
 加えて、私は府中市美術館に行くのは初めてだった。
 要は地理的な不安があった。
 不安的中。
 しょっぱなからバスの路線を間違える。
 明らかに招待券に載っている地図とは反対方向にバスが向かうので、慌てて降りる。
 降りたところは美術館から歩いて10分程度の場所だ(ホッとする)。
 美術館に着いて、びっくりした。
 何がびっくりって、閑古鳥がないているのだ。
 クリムトの「パラスアテナ」が来るって言うのに閑古が鳴いていていいのだろうか?
 正直言って、この展覧会はPR不足なようにも思う。
 しかしながら、ここは素直に貸しきり状態の美術館を堪能する事にしよう。
 クリムトの絵はわずか3点。
 その3点に全てアテナ の絵だ。
 私のHPでは怖いイメージのアテナ だが、クリムトの絵もまるで睨みつけるようなアテナだ。
 一点だけ、入り口にある分離派展のポスター(これもクリムト作)は、睨み顔ではなく、ミノタウロス退治するテセウスを見守るような横顔。
 しかしながら女神アイテムの一つゴルゴンの盾が観覧者に歯をむき出してる。
 他に、私の好きな絵の一つ。
 エゴン・シーレの「ひまわり」が来た。
 シーレについては、好き嫌いが 分かれるところだと思う。
 正直言って、私は好きじゃない。
 画風が気持ち悪い。
 でも「ひまわり」は別。
 シーレらしい枯れたひまわりだが、その枯れたひまわりにある種の哀しさが伴う。
 今回の展覧会、とても良かった。
 正直言って、クリムトとシーレ以外は知らない作家ばかりなのだが、私は1873-1938のウィーンには何か心引かれるものがあるので、見ているだけで飽きない。
 この時代の工芸品も好き。
 椅子など、思わず座ってみたくなる(座れないけど)。

 時間のある人は行ってみるといいと思う。
 京王線の府中駅から歩いて15分ほど(バスもある)。
 たまには郊外型の美術館も良い。
 何より空いている。

 


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